過去の分析を、次の分析につなげる
2026年10月27日公開
気になる分析を、あとから見つけやすく
FactDecodeでは、ファクターの組み合わせや分析条件を変えながら、複数のRunを比較できます。その中で注目した結果があっても、新しい分析を重ねるうちに、過去のRunを探し直す手間がかかることがありました。
今回の改善では、完了したRunにブックマークを付けられる機能を追加しました。Resultsの実行履歴からRunを選び、ブックマークを登録・解除できます。登録したRunには専用のアイコンが表示され、他のRunと区別できます。
実行履歴には、最新20件に加えてブックマークしたRunをすべて表示します。古い分析でも、ブックマークしておけば通常の一覧から見つけやすくなります。これまでどおり、すべてのRunを表示して過去の結果を確認することもできます。
過去のRunの設計を、次の分析へ
過去の分析結果を比較していると、「以前のファクター構成でもう一度分析したい」「あの組み合わせを出発点に、少し条件を変えて試したい」と感じることがあります。
今回の改善では、保存済みRunの候補ファクター構成を、同じProjectの次回分析用の設計へ引き継げるようにしました。 Resultsの「このRunの設計を引き継ぐ」から、過去のRunに保存された構成を確認し、現在の設計へ反映できます。
引き継ぐのは、ユーザー定義ファクターやRaw Dataの選択、最大採用ファクター数などです。反映前には確認画面が表示され、現在の設計との差分を確認できます。内容を確認してから設計を更新できるため、意図せず現在の構成を書き換えることを防ぎます。
設計を引き継いだ後は、そのまま次の分析を準備することも、ファクターを追加・除外して別の組み合わせを試すこともできます。
最新のデータで、あらためて分析する
設計の引き継ぎは、過去の分析をそのまま再実行する機能ではありません。引き継ぐのは分析の候補構成であり、当時のデータや学習済みモデル、予測結果をコピーするものではありません。
設計を反映しても、新しいRunが自動的に実行されることはありません。通常の分析手順で利用可能なデータを確認し、あらためて分析を実行します。同じファクター構成でも、データの更新や分析方法の変更によって、結果が異なる場合があります。
なお、過去のRunに必要な構成情報が保存されていない場合や、使用していたファクターの定義が変更されている場合などには、設計を引き継げないことがあります。その場合は理由を表示し、利用できない項目を黙って除外して異なる構成を復元することはありません。
Resultsの表示とヘルプも、より分かりやすく
今回のアップデートでは、Results全体の表示や説明文も整理しました。内部的な学習設定や専門的な説明が結果の読み取りを妨げないようにし、予測値、採用されたファクター、OOS評価など、分析結果を判断するための情報を中心に確認できるようにしています。
各指標のヘルプも見直し、何を示す数値なのか、どのように読み取ればよいのかを簡潔に説明する構成へ変更しました。学習データ内の参考実績と、学習に使用していない期間のOOS評価の違いなど、結果を正しく解釈するために必要な注意点は引き続き確認できます。
保存済みの分析結果はそのまま
今回のブックマークや設計の引き継ぎによって、過去のRunの予測値や評価結果が再計算・変更されることはありません。これまでに保存した分析結果も、引き続きResultsから確認できます。
FactDecodeは、分析を一度実行して終わりにするのではなく、結果を比較し、気づきを残し、次の分析へ活かせる環境を目指しています。今回の改善によって、過去の分析と新しい検証を、より自然につなげられるようにしました。